研ぎ出し蒔絵で作った、最高のiPhoneカバーを普段使いで楽しんでもらいたい!!

蒔絵について

全体図 – 金魚(大)

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全体図 – 金魚(小)

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弊社は、石川県でカスタムエレクトロ応用製品及び制御装置の開発設計・製造を主事業にしております。
石川県と言う土地は、江戸時代、加賀百万石と言われ外様大名ながら、莫大な石高を誇っていました。しかし、そのことから常に江戸幕府の目が光り、その追及をかわす生き残り策として、歴代藩主は文化政策を講じたといわれています。その歴史的背景から、石川県は、今でも、36業種にも渡る伝統工芸品が存在し、伝統工芸王国と言われるほどに伝統工芸が盛んな地域です。
しかし、そんな伝統工芸が盛んな地域であっても、伝統工芸の業界を取り巻く環境はとても厳しく、どこも一様に存続できるかどうかの瀬戸際に立たされています。
それはなぜか?
私たちは、伝統工芸品が現代のライフスタイルと、かけ離れたものになっていることに原因があるのではないかと考えました。
石川県に存在する企業として、地域のため、石川のために何か貢献できないかと考えた結果、我々は、弊社の強みである『IT(機能)』と石川県が世界に誇れる『伝統工芸(感性)』を融合した「伝統工芸×IT」をコンセプトにした商品開発を思いつきました。
また、職人たちも一様に普段使っていただけるものに、自分たちの技術を適用したいとの思いを抱いており、その想いを実に結んだのが今回のiPhoneカバーになります。
今回、ご提供するのは、お椀等の漆器によく用いられる、蒔絵技法の一つ、「研ぎ出し蒔絵」で金魚を2匹描いたiPhoneカバーになります。
本漆の漆黒の中に2匹の金魚が優雅に泳いでいる絵が描かれている、とても上品で高級感のある商品です。
今まで、漆に興味のなかった方から、漆や漆器が好と言う方まで、すべての方に満足していただける商品になるよう、腕の良い職人に蒔絵を依頼しました。
漆のしっとりとした肌触りと、最高級の研ぎ出し蒔絵の高級感を普段使いで楽しんでいただけたら幸いです。

そもそも蒔絵とは?

蒔絵とは、漆器の表面に漆で絵や文様、文字などを描き、それが乾かないうちに金や銀などの金属粉を「蒔く」ことで器面に定着させる技法です。
「研ぎ出し蒔絵」
漆を塗った下地の上に漆で文様を描き,乾かないうちに金銀粉・色粉などを蒔き、その後に器面全体に漆を塗りかぶせ、乾燥後に木炭で漆を研磨して下の蒔絵層を出す技法を「研ぎ出し蒔絵といいます。研磨した後には、器の表面は平滑になる。
特徴としては、少しぼやけたような絵を描くときに用いると華麗な仕上がりとなります。

「高盛り蒔絵iPhoneカバーの受賞歴」

経済産業省のJAPANブランドに採択。
観光庁の「魅力ある日本のおみやげコンテスト2013」において、COOL JAPAN部門銀賞と各国賞アメリカ賞ダブル受賞。

<芝野 勝元 作歴>

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昭和19年 石川県小松市に生まれました。
漆の扱いや蒔絵は東京の、植松抱美 先生の直門、田家沢大暁 師に御指導を受け、以後 加賀の蒔絵師、並びに古美術界の先輩の御指導を頂きました。

昭和50年 金沢の地で蒔絵の製作を始めました。
その頃は主に床飾品を製作致しました。
昭和51年 茶道具、棗を専門に製作を始め、以来茶道具を作り続けて参りました。

現在では、今の生活の場で使える物をと思い、iPhoneカバーへの蒔絵等も製作致しております。

<蒔絵への思い>
父は小松市で古美術商を営んで居ました。金沢は茶道具、小松は 御呼ばれ道具のレベルが高かったのだと思います。
本当に多くの種類の蒔絵の道具が有りました。
蒔絵の物は 金が光って豪華な中に 漆の艶やかさも有りました。
私は蒔絵の華やかさ、漆の艶やかさ、手に持った時の〝しっとり〟とした感触を感じてもらえる物を作りたいと思っています。

<金魚蒔絵の製作>

(1)弁柄を漆で練った絵漆で、金魚の線描きを描いて金粉を蒔く
           ↓
(2)線描きを十分に乾かし、金魚全体に透き漆を薄く塗り、金粉をぼかし蒔きにする
           ↓
(3)漆が十分に乾いたら、漆に朱を練り込んだ朱漆で 金粉を塗り込める
           ↓
(4)朱漆が十分に乾いた後、透き漆を金魚も含め カバー全体に塗る
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           ↓
(5)透き漆をしっかり乾かした後、呂色炭で水研ぎします
   その後一日乾かします。
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           ↓
(6)次に胴擦粉と油で磨いて、炭研ぎで少し付いた傷を消しながら艶を上げていきます
           ↓
(7)全体に漆を綿で摺り付けてから、余分な漆をティッシュペーパーで拭き取ります
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           ↓
(8)一応漆が乾いたら、油をごく薄く摺り付けた後、呂色磨粉を手に付けその油を落としながら、必要の無い漆を落とし、艶を上げていきます
           ↓
(9)艶上げの為の(7)(8)の過程を3回繰り返します
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* (5)で金粉を研ぎ出す為には(1)の線描きの金粉と (2)の金魚全体のぼかし蒔きの金粉の高さを揃えなくてはなりません。 
 (1)で蒔く金粉は(2)で蒔く金粉よりも細かいので 線描きの細い部分は特に盛り上げて描き、(2)で蒔く金粉と高さを揃えます。
又、(2)で塗る漆は厚く塗ると、(3)で塗る朱漆が(2)で蒔いたぼかし蒔きの金粉の間に入る余地が無くなり朱金になりません。
逆に(2)で塗る漆の厚みが薄すぎると、朱漆を塗り被せる時に金粉が 取れてしまいます。
(2)で金粉をぼかし蒔きにする為の漆は 厚からず 薄からず、に塗らなくてはなりません。
朱漆は粘り気が有るので 樟脳でゆるめますが、絵具の様には なかなかぼかす様に塗られません。

□会社データ
私たちは、ものづくりで未来を創るをモットーに、電子部品搭載プリント基板の設計・製作等のコア技術に加え、石川県の伝統工芸を活かしたITの製品を商品企画から販売までをプロデュースしております。
・山中漆器USBメモリ
・九谷焼USBメモリ
・カード型蒔絵USBメモリ
・レザーUSBメモリ
・うるしマウス
・高盛り蒔絵iPhoneカバー

昭和54年10月
金沢示野工業団地に横山電機製作所として創業。
昭和56年7月 
資本金500万円にて、法人設立。
社名を株式会社朝日電機製作所に変更。
平成19年2月
スタンダード&プアーズ格付け取得。
中堅・中小企業を対象にした信用格付けで、七段階の最上位であるaaaを取得。
aaaの格付け基準は「日本の中小企業間の比較において、債務を履行する能力は極めて高い」というものです。
〒924-0004
石川県白山市旭丘1-10
株式会社 朝日電機製作所
代表取締役社長 見本 満
TEL 076‐274‐2525
FAX 076‐274‐1333
HP http://asahi-ew.co.jp/index.html
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